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1.はじめに

2003年3月、とうとうMADMAXミーティング2の告知がされた。
去年のミーティングには、バイクではなく車での参戦になり、なんとも悔しい思いをした。
今年はどうしようか・・・。グースを仕上げるのは時間がかかる。でもやってみよう!
あとは、フロントカウルを仕上げればほとんど作業の目処がつく・・・。
でもテールカウルのFRP製作で、ある程度形にはなったものの、反省する部分が多々ある。
このままでは、また型を壊してしまう・・・。今あるカウルで何とかならないだろうか。
悩んでいるうちに、時間が経ってしまう。
日課のようにMADMAXのDVDを見ているとき、マッドガッツのマシンに目が止まる。
そうか!これだったらミーティングに間に合うかもしれない・・・。
ベース車両もz1000ではなくZ2にすれば( ̄ー ̄)ニヤリッ
よし!今年はマッドガッツで参戦しよう!

これがz750マッドガッツ製作物語の始まりであった。

 

2.検討開始!

マッドガッツのマシンは、ご存知の通りグースと同じ外装を装着するマシン!
同じテールカウル。 そして、アッパーカウルのみ装着。
テールカウルは既にグース用として自作済み。
あとはフロントカウルの装着。
マフラーはエキパイのみ!だがさすがにこれは出来ない・・・。
グース用に購入したザクロス管を装着しよう!

さて、このマシンを仕上げるのに一番面倒なのは、カウルの装着。
カウルステーを どんな風に製作するか・・・。
カウルステーの設計なんてやったことがない。
強度・重量がどの程度のものか想像もつかなかった。
だが、某すし屋からZ1用のカウルステー製作の依頼を受けていた。
これを作って具合を見てみよう!

いざ作ってみると、予想以上に大変なことに気がつく。
左右のバランス・上下のバランス・強度など。
強度が無いから補強を入れたり、ヘッドライトの角度調整を出来るようにステーを追加したり。
車両に取り付けるにも、ハンドルを切っても当たらない位置というのはもうピンポイント。
一度は完成したステーも微妙な位置関係が合わずに、あえなく切断・破棄!
不具合を頭にいれ再製作。
何とか完成させ、持ち主に引き渡す。
これがその画像。


ん〜、ジョニーが作りたい!(笑)

よしこれでコツはつかめた!
いよいよ本番のステー製作開始だ!
だがその時、もうゴールデンウイークが終わっていた・・・(汗)

 

3.製作着手!

まずはやはりフロントカウルステーを何とかしなければ・・・。
取付位置関係は、もう何度も検討していたので、すんなり決まる。
で、肝心なカウルステーの形状は?
映画に出て来るグースの車両に見え隠れするカウルステーが・・・。
ここでのコメントは止めておこう!本編のネタがなくなる(笑)
とりあえずはじめての製作!
ウインカーもつけなければならない。ミラーもつけなければ。
手を抜くと、ウインカーもミラーもブレブレになるのは目に見えている。
前回作ったZ1のカウルステーの時のことを思い出し、強度が出る構造が頭に浮かんでくる。
よっしゃ!いよいよカウルを採寸し図面化する。
そして1本1本自作パイプベンダーで順調に曲げていく。
全ての部品が完成しあとは溶接のみ!
あれっ?溶接のワイヤーが・・・。作業は先送りとなる。

一文字ハンドルにノーマルステップじゃぁな・・・。
ジェロニモタイプを自作しようと思ったが、そんな時間はどこにもない。
PMCのカタログを引っぱり出し、通販依頼。
在庫がないので取り寄せて発送とのこと。
到着は、翌週の水曜か木曜日。間に合う( ̄ー ̄)ニヤリッ
即発注!

だがその時、既に5月10日。残すところあと1週間となっていた(汗汗)

 

4.ミーティング5日前

製作した部品を溶接し組み立てる。
何とか完了し塗装前に、バイクに取付けフロントカウルを装着してみる。
( ̄ー ̄)ニヤリッ! ヨダレがでてくる。
さ〜て、テールカウルも装着して・・・。
あっ!テールカウル用のステー作るの忘れてた〜っ!
z1000をベースにカウルステーを作っていたが、z1000はフレームを加工してテールカウルを取付けていた。
だがz1000はまだ登録していないため、今回のマッドガッツはZ2をベースにする予定だった。
どうしよう・・・。作業中断。
 

5.ミーティング4日前

テールカウルのステー用に、その辺に転がっていた板金材料を万力にはさんでハンマーでたたいて曲げる!
ひたすらたたく!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!・・・

完成!(笑)

ホッとしたところで、残りの作業を確認してみる。
フロントカウル・タンク・サイドカバー・テールカウル。塗装してね〜じゃね〜か〜っ!
しかもタンクはエンブレムを取り付ける部分にかなりの錆が浮いている。
タンクの中は錆だらけ!タンク錆取りのテストサンプルであるかのように見事な錆だ!
笑ってしまう( ̄m ̄)ぷ。いや笑い事ではない!(ーー;)
タンク表面の錆にはショットをかけ錆を落とす!
中の錆は買い置きしてあった「花咲かG」で一晩付け置き。
表面のショットの部分にパテを盛っておく。
翌日まで放置プレイ決定!

サイドカバーは、なんと「KAWASAKI LTD」HPの管理人Yukizoさんから頂きました!
ヤフオクでサイドカバーを探していたら、なんとこのYukizoさんが格安で出品していたのである。
早速連絡を取ったところ、「アゲマスヨ!」なんてすばらしい人だ!
SPECIAL THANKS!
そのサイドカバーとテールカウルには、傷・ピンホール部分にパテ付けし、翌日の作業に備える。

 

6.ミーティング3日前

タンクの中の錆は、見事に落ちてる!あんなに酷かったのに。よっしゃ〜っ!
あとは塗装前に素地調整。パテを削って滑らかに。
荒めのペーパーを掛け、サーフェーサーを重ね塗り。翌日の色付けまで待つ。

うぉ〜っ!まだZ2(ベース車両)ばらしてなかった・・・。
ノーマル車両だったため、ヘッドライトステーやリアフェンダーなど、外すのに結構手間がかかる。
そしてバラシ作業は深夜まで及ぶ。

 

7.ミーティング2日前

翌朝、塗り終わったサーフェーサーの仕上がり具合を見てみると・・・。
ガクーンッ・・・。
テールカウルが、ピンホールだらけじゃね〜か〜っ!
本当に間に合うのか?だが考えている暇はない!
昼飯食ったら、早速ピンホールをパテ埋めする作業に取り掛かる。
しかし何たる量のピンホール!数え切れないほど。
形はウマく行っても、やはりこの辺が素人。
次回のFRP製作には気をつけねばなるまい・・・。
そして昼休みの作業は終了!

仕事が終わってからまた作業に取り掛かる。
さーて、ピンホールはどうかな?が〜〜〜〜ん!全部埋まってない(汗汗汗汗)
もう考えている時間はない!素人だからってことで大丈夫!と自分に言い聞かせる。
テールカウルは表面をならしたあと、とりあえずもう一度サーフェーサーを塗っておく。

その後、他の外装は全て表面を処理してから、マッドガッツカラーを塗装する。
今回選定したマッドガッツカラーは、かみさんが乗っているデミオのワインレッド!
少しは喜ばせてやらなければ・・・。でも喜ぶかどうかは別の話(笑)
色を塗り重ねて、塗装完了!
テールカウルのサーフェーサーも乾いたようなのでペーパーで仕上げ、デミオカラーを塗り重ねる。
作業終了!
と思いきや、カウルステーの塗装を忘れていた・・・。
もう見た目なんて関係ない!一気にたれるほど、
♪黒く塗りつ〜ぶせ〜っ! 
なんて永ちゃんの歌を歌ってみる。

そして自宅に帰り、飯を食ったら今度はマシンの組み付け作業。
注文していた、ジェロニモタイプのバックステップが入荷したので組み付ける。
そして・クラッチケーブル・スロットルケーブルを外し、ショートケーブルに付け替える。
あっ!一文字ハンドルを秘密工場に置いて来てしまった・・・。
まっハンドルくらいなら・・・。(これが後の悲劇の始まりだった・・・。)

 

8.ミーティング前日

上塗りの表面を磨き、クリアを塗る。
いきなり大雨が降ってくる。「明日は大丈夫かな〜っ」なんて考え込む。
車でバイクをトランポしていく自分はバイク乗るときだけ晴れれば何とかなるが。
バイク自走の連中の方が多いはず、大丈夫だろうか・・・。
クリア吹きつけ作業が続く。
なんか艶でね〜な〜っ・・・。あっ!雨降ってんじゃん!
人の心配どころではなかった・・・。
サイドカバーなんかは、クリアと言うよりもつや消し状態。
まっ仕方がないか・・・。缶スプレーだし、素人だし(←都合のいいように素人気分になる)

前日塗り終えた、カウルステーを自宅に持ち帰り、またもや夜の組み付け作業に入ろう!
おっと昨日忘れた一文字ハンドル忘れないように(笑)
おっと、車のリアシート外さなければ、バイクが積めない。
一応外せる事は確認できていたので、外してみる。
ん、重い・・・。
前に某秘密自動車整備工場の工場長から「シート外すなら手伝いますよ!」とメールもらっていた。
だが、そのメールを見逃していていた。頼めばよかった・・・。

そして組み付け作業に取り掛かる。
カウルステー・ザクロス管等を取付け、配線作業をする。
もう終わりかな?案外早かったな〜っ。
あっ一文字ハンドル付け替えるの忘れてた!
マスターシリンダーを外そうとクランプのボルトを回す。
クルッ!タラ〜〜〜〜〜ッ・・・。汗が流れる・・・。
そう!ボルトが折れてしまった・・・。どうしよう・・・。
折れたボルトは完全に中に埋まっている。
エキストラクターもない。ブレーキがなければ、バイクも積めない。


画像左が もう片方の折れなかったボルト。右が新品。
同じM6×P1。長さはちがいます。

未使用のボルトと比べると、ネジが引っ張られ伸びきっている事が分かる。
しかも途中は細くなっている。
以前、Z400FXのハンドルクランプのボルトも同じように折れたことがあった。
皆さんも分解時にはボルトのチェックもお忘れなく!

だがその時、既に午前0時をとっくに回りミーティング当日になっていた。
そうだ!この前落札したz1000のマスターシリンダーがあった!
壊れたマスターシリンダーのバンジョーボルトを外そうと思ったが、クランプのネジが折れてしまったので供回りしてしまう。
落札したz1000のマスターシリンダーもキャリパーまで付いていた為、途中のジョイント部分のホースから交換する。
ホースのブレーキフルードが抜けてしまったため、かなりのエア抜き作業が必要になる。
ひたすらエア抜き作業!とめどなく出て来る気泡。
ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!ウリャッ!・・・ひたすらレバーを握る!
ようやく作業終了!

あとは翌朝、塗装が終わったカウルを取り付けに秘密工場に向かおう!
そして布団に入ったのは深夜2時だった。

 

9.ミーティング当日

朝5時、けたたましく目覚ましが鳴る。
深夜まで作業していたせいか、腹が減る。
冷えたご飯をお茶漬けにして腹にかき込む。

そしてバイクを積むのに 外装がまったく付いていないZを車庫から出す。
そんな状態なのに、「か・カッコいい!Z最高!」などと思ってしまう。
なぜか男性的な印象を受けるZ。
エンジンの形状・フレームのしなやかな曲がり方・全体のバランス。
全てが芸術的とも言える。ん〜素敵!(←大馬鹿野郎!)
そして トランポに衣装を積み込み、秘密工場へ。

カウル取付作業に取り掛かる。
フロントカウルはすんなり付いたが、テールカウルステーに設計ミスが・・・。
左右1センチくらいずつ隙間が空き、カウルが取り付かない。
工場内を探したらちょうどいいスペーサーがあった。
でもボルトが届かない〜っ!
もう出発しなければ・・・。とにかく バイクを積み込む。
念のためコンプレッサー・ブレーキフルード・パーツクリーナー・ボルト等々を車に積み込む。
テールカウルの ボルトを買いにホームセンターに向かう。

目的のボルトを購入し、トランポに積んだ状態でテールカウルを固定する!
そしてこの時点で、

世界初 マッドガッツレプリカ 完成!

(画像はミーティング時のもの)

z750マッドガッツ製作物語終了!
MMM2レポートへ続く!

 

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